さくらインターネットと日本マイクロソフトは11月19日、「Microsoft Windows Server 2012 R2」を採用したクラウドサービスを提供開始すると発表した。大企業から中堅・中小企業まで、社内システムのクラウド化を推進するために協業し、さくらインターネットの「さくらの専用サーバ」と「さくらのクラウド」で提供する。
さくらインターネットはこれまで、UNIX系OSやOSSを中心としたサービスを展開し、特にスタートアップ企業やWebサービス企業などで利用されてきた。大阪・東京・北海道の3都市にデータセンターを所有し、スケールメリットと柔軟性を兼ね備えたコスト競争力の高いデータセンターサービスを提供している。
一方で、Windows Serverのクラウド化ニーズの増大や、Hyper-Vなどの仮想化技術の熟成、Windows提供の基盤準備などの条件が整った。このため、企業システムのDRニーズやコスト削減ニーズに応えるべく、企業向け社内システムで活用されているWindows Serverを活用したサービスに本格的に参入することになったという。
さくらインターネットは参入にあたって、日本マイクロソフトのWindows Server 2012 R2早期導入プログラムに参画し、Windows Server 2012 R2、System Center 2012 R2、Azure Hyper-V Recovery Managerの早期評価を進めた。
その結果、中堅だけでなくエンタープライズシステムを対象としたクラウドサービスにも十分に適用できることが確認できたことから、より幅広いサービスを連携して提供するため、両社の協業に至ったとしている。
第一弾として、さくらの専用サーバおよびさくらのクラウドでのWindows Server 2012 R2の提供を開始し、来春にはWindows Server 2012 R2 Hyper-VベースのVPSサービスを提供する予定とのことだ。