RAT HOLE GALLERYは、、荒木経惟が15年にわたって撮影してきた「人妻」のモノクロ写真を展示する「人妻ノ写真」を開催している。開催期間は2014年1月19日(月曜、12月28日~2014年1月6日は休廊)まで、開場時間は12:00~20:00。入場無料。
同展は、雑誌「週刊大衆」の連載企画として1998年に開始され、荒木経惟のライフワークとして知られる作品「人妻エロス」と並行して撮影されてきた、日付入りの未発表写真を紹介するもの。約700点の作品が、グリッド状に展示されている。ちなみに、荒木が撮影した「人妻」の写真のみで構成される個展は初めてとなる。
また、今回の展覧会で展示するのは35ミリ判カメラで撮影したモノクロ写真となっている。カラー作品で展開する連載とはひと味異なり、被写体である人妻との親密な関係がより豊かに写し出されているほか、それぞれの作品には7色のカラーマーカーで荒木自身の手によってペインティングがほどこされている。なお、「彼女たち(人妻)自身がアートだ」と語る荒木の作品には、人妻たちの夫には見せることのない表情やひとりの女性としての魅力が引き出され、それにより見る者を人妻の世界へと誘うとともに、女性として生きることの意味を問いただしている。