キヤノンは11月18日、オフィス向けのレーザープリンターの新製品として、A3対応モノクロ機の「Satera LBP8730i/8720/8710/8710e」、A3対応カラー機の「Satera LBP9660Ci/9520C」の6機種を発表した。11月下旬より販売を開始する。
Satera LBP8730i/8720/8710/8710eは、高生産性と低消費電力の両立を実現したA3対応モノクロレーザープリンター。Satera LBP8730i/8720/8710は両面印刷機能を標準搭載し、Satera LBP8710eは片面専用機となっている。
両面印刷に標準対応するSatera LBP8730i/8720/8710は、片面印刷と同じ速度で両面印刷できる"同速プリント"を実現している。中でもSatera LBP8730iは、従来機である「Satera LBP8630」の毎分37枚に比べ、毎分40枚へと高速化した。さらに、スリープ時の消費電力は約0.9Wと、従来機種の約4分の1まで削減しており、高生産性と低消費電力を両立している。
また新製品は、最小幅76.2mmから長尺紙(297×1,200mm)まで、用紙対応力を強化しており、一般的な帳票のほか、自治体・医療機関などで使われる定形外サイズの用紙にも幅広く対応する。標準装備の給紙カセット(250枚)と手差しトレイ(100枚)に加え、オプションのカセット(550枚)を装着することで、最大2000枚の給紙も可能だ。
Satera LBP8730iは、アプリケーションプラットホーム「MEAP ADVANCE(Multifunctional Embedded Application Platform)」を標準搭載することで、ICカードを利用した認証印刷システムの構築や、パソコンから送信した印刷ジョブを本体の操作パネルで選択してから印刷できる出力管理ソリューションの導入など、必要な機能をアプリケーションとして本体に追加することができる。パソコンから送信した印刷ジョブを同じネットワーク上にある複合機「imageRUNNER ADVANCE」内に一時保存し、ICカード認証などと連携して認証を行ったプリンターからジョブを取り出すことが可能だ。
価格は、Satera LBP8730i/8720/8710が、それぞれ14万8000円、12万8000円、10万8000円。8710eはオープン価格となっている。
一方、A3対応カラー機Satera LBP9660Ci/LBP9520Cは、ドラム一体型トナーカートリッジ方式を採用し、トナーカートリッジを交換するだけの簡単なメンテナンスを実現した。
また、トナーの交換や用紙のセットなどの操作が前面から簡単に行える「フロントオペレーション」が採用されている。操作部の液晶画面に「ワイドLCDパネル」を採用し、最大5行の文字列で動作状況が確認しやすく、作業手順もアニメーションで分かりやすくガイドされる。
カラー/モノクロともに毎分31枚という高速出力のほか、定着器を瞬時に加熱する"オンデマンド定着方式"により、スリープモードからでも素早く立ち上がるクイックウェイクアップを実現した。
Satera LBP8730i/8720/8710/8710eと同様に、給紙カセット・手差しトレイ・オプションカセットの併用で最大2000枚の給紙が可能となっている。
価格は、Satera LBP9660Ciが20万8000円、LBP9520Cが17万8000円。