米Gartnerは11月14日(スペイン時間)、2013年第3四半期(7月-9月期)の携帯電話市場調査結果を発表した。スマートフォンは前年同期から約46%増と大きく成長、携帯電話の総出荷台数に占める比率は過去最大の55%となった。ベンター別シェアでは中国Lenovoが初めて3位にランクインした。
同期の携帯電話の総出荷台数は4億5560万台。これは前年同期から5.7%増となる。このうち、スマートフォンは2億5020万台と55%を占めた。スマートフォン市場の成長率は前年同期比45.8%増で、スマートフォンが携帯電話市場を牽引している格好だ。
ベンダー別シェアでは韓国Samsungが32.1%で首位を堅守。次いで米Appleが12.1%で2位。Samsungのシェアは前年同期と同じだったが、Appleは14.3%から約2ポイントの減少となった。Samsungは「Galaxy Note 3」などが好調で、Appleとの差をさらに引き離した。自社が開拓した大画面スマホ(一部で"ファブレット"ともいわれる)分野で「明らかなリーダー」の地位を確実にした、とGartnerは評している。
混戦の3位は、今期はLenovoが5.1%のシェアでランクイン。Lenovoの同期の出荷台数は前年同期84.5%増となり、スマホ分野では初めてのトップ3入りを果たした。前年同期は韓国LGと共に4位だった。Lenovoは現在中国市場を中心に展開しており、先にBlackBerry買収が噂されたがBlackBerryが計画を撤回したことで買収の憶測は流れた。
4位はLGでシェアは4.8%、5位は前年同期3位だった中国Huawei Technologies。LGはシェアを0.7ポイント増やし、Huaweiも0.2ポイント増やした。なお、Strategy Analyticsの第3四半期調査では、3位Huawei、4位LG、5位Lenovoとなっていた。
OS別ではAndroidが81.9%と圧勝、次いで12.1%のiOSとなった。3位は「Windows Phone」のMicrosoft。Androidは9ポイント近くもシェア値を伸ばし、iOSは2.2ポイントの減少、Microsoftは1.3ポイント増加した。4位のBlackBerryは前年同期の5.2%から1.8%に縮小した。
地域的には中国を含むアジア太平洋地区の成長が目覚ましく、同地区のスマートフォンの出荷台数は前年同期から77.3%増で成長したという。