2001年9月11日にアメリカで起きた同時多発テロにより、倒壊した世界貿易センタービルの跡地に、日本人建築家 槇文彦氏が設計を手掛けた「タワー4」と呼ばれる高層ビルが完成した。
タワー4は、地上61階建てのビル(高さは約300メートル)。ワールドトレードセンター再開発計画の敷地内の建物では4番目の高さとなる。主要な用途はオフィス空間で、地下を含め5層からなる店舗スペースと、交通網及び地下コンコースへの出入口を備える。
槇総合計画事務所のホームページではそのコンセプトについて、「メモリアルパークに面する敷地において静寂かつ威厳のあるミニマリスト・タワーとしての存在感を達成することと、基壇部がローワー・マンハッタン再開発の一部として、即座的に都市環境を活性化させる触媒となること」と明かしている。さらに外観については「最も目につくタワーの正面部は、一部パンチングメタルを挟み込んだガラスで構成されており、外観はモノリシックな金属の彫刻のような印象を与える。しかし、室内においては日射遮蔽と同時に透明性を確保。タワー高層部は、タワー群の構成によるスパイラルを強調するために角度がつけられている」としている。
なお、ホームページでは、タワー4のイメージやスケッチなども公開されている。