ザインエレクトロニクスは11月15日、監視カメラや医療用モニタなどの画像・映像情報の高解像度化に対応したLVDSインタフェース「THC63LVD1022」を発表した。
監視カメラやネットワークカメラ市場では、SD解像度(Standard Definition)機器の割合が依然として高い。しかし、特定物の判別などのために高解像度化を要望する声や、中国や欧米などをはじめとする世界的な監視カメラの新規導入・買い換え需要の増加に伴って、メガピクセルカメラの割合が増えており、今後もこの傾向は続く見込みという。
同社では、こうした市場において130万画素HD(High Definition)カメラ市場向けに「THC63LVDM87/LVDF84B」、200万画素を越えるフルHDカメラ市場向けに「THC63LVD827/LVD1024」などを展開してきた。今回、ザインでは高解像度化のトレンドや、数量の急速な増加を踏まえ、「THC63LVD1022」の販売を開始し、メガピクセルカメラ市場におけるほぼ全てのLVDSインタフェースをカバーできるようにした。
また、監視カメラ以外にも医療用モニタやプロジェクタなど、従来のLVDSインタフェースが多く利用されている分野においても、4K2Kなどの高解像度化が進んでおり、同製品の発売が期待されていたとしている。
具体的には、LVDS 2ポート(Dual Link) to TTL/CMOS 1ポート変換を搭載する他、単位画素当たり30ビット、20Mpps~150Mppsの周波数に対応する。また、出力ピンのデータ割付変更機能などを有する。パッケージは100ピンTQFP、従来品に比べて実装面積を半減できる。