プログラミング言語「Ceylon」、バージョン1.0リリース

Red Hatは11月12日(米国時間)、プログラミング言語Ceylonの初のメジャーバージョンとなる「Ceylon 1.0.0」を公開した。プログラミング言語の仕様、コンパイラおよび統合開発環境が公開されている。CeylonはJavaおよびJavaScript仮想マシンで動作するプログラミング言語。静的に型付けされたプログラミング言語で双方の仮想マシンで動作するモジュールを開発できるという特徴がある。

今回公開されたプログラミング言語仕様は公式なもので、Ceylonプログラミング言語の文法およびセマンティックスが明記されている。JavaおよびJavaScript向けのコンパイラおよび文書コンパイラが含まれているほか、生成されるモジュールはJava仮想マシンおよびNode.jsの双方で実行できる仕組みになっている。Ceylon 1.0の統合開発環境はEclipse IDEをベースに開発されている。

Ceylonは静的に型付けされたオブジェクト指向のプログラミング言語。読みやすさに重点が置かれているほか、煩雑なコンストラクタを極力排除することを目的に開発されている。また、強力な抽象表現が可能になるように関数とタプル型の取り扱いに特徴がある。文法はJavaにもJavaScriptにも似ている。双方の利点を整理しつつ、問題視されている部分に関してそれぞれ解決方法を提示したような作りになっている。