セイコーエプソンは11月14日、700MHzまでの高周波に対応した高精度・小型の差動出力PLL水晶発振器「SG3225/5032/7050」を発表した。

近年の通信分野では、通信速度の高速化や大容量化による高周波化、高精度化、低ジッタ化に対する要求が高まっているほか、ブレードサーバのような高密度サーバなどに搭載しやすい素子の小型化が求められるようになっている。また、屋外設置機器などでは、低温から高温まで幅広い動作温度範囲の実現も同時に求められるようになっている。

3製品は、こうしたニーズに対応することを目的に開発されたもので、同社の保有する高精度・高安定の素材特性を持つ小型水晶振動子技術と、最適設計を行った小型PLL回路を組み合わせて開発されたもので、周波数許容偏差(±20×10-6)、低位相ジッタ(0.27ps typ)の高精度・高安定性能を実現している。

動作温度範囲は-40℃~+85℃で、パッケージサイズはSG3225が3.2mm×2.5mm×1.05mm(Typ)、SG5032が5.0mm×3.2mm×1.0mm(Typ)、SG7050が7.0mm×5.0mm×1.4mm(Typ)となっており、出力形式は市場要望が強いLV-PECL、LVDSの2種類を用意しているという。ま す。

エプソンの差動出力 PLL 水晶発振器(左からSG3225、SG5032、SG7050)