米IBMは11月13日(米国時間)、モバイル管理ソリューションを開発する米Fiberlink Communicationsを買収したことを発表した。買収金額など詳細は公開されていない。BYODなどモバイルセキュリティを強化する狙いだ。
Fiberlinkはモバイル管理・セキュリティ技術を開発するベンダー。主力製品は「MaaS360」はクラウドベースの製品ブランドで、モバイルデバイス管理(MDM)、モバイルアプリケーション管理、ドキュメント共有などを含む。データ損失を未然に防ぐ「Secure Productivity Suite」も提供する。iOS、Androidなどの主要プラットフォームをサポートする。
買収を受け、MaaS360はIBMのSaaSポートフォリオの一部となる。IBMは企業のモバイル導入を支援する「MobilFirst」戦略を敷いており、MaaS360などの技術を獲得することで、BYOD機能を強化し、包括的なモバイル管理とセキュリティソリューションを強化するとしている。MobileFirstはモバイルリソースを1つのプラットフォームに集約するもの。これにより、「IBM Worklight」「IBM Security AppScan」などを利用して安全性の高いモバイルアプリ環境を構築したり、「Trusteer」を利用した脅威保護などを利用できるという。