米IDCは11月12日、世界全体のスマートフォンOS別出荷台数シェアを発表した。これによると、Android OSのシェアは初めて80%を突破し、Windows Phoneは前年同期比で156.0%の成長率を記録した。
Android OSの第3四半期出荷台数は2億1160万台となり、市場シェアは81.0%に達した。2012年第3四半期は1億3990万台であったため、前年同期比で51.3%の成長となった。トップベンダーであるサムスンは、今期も好調を維持しており、出荷された全Android端末のうち39.9%を占めている。
一方、iOS端末の同四半期における出荷台数は3380万台となり、市場シェアは12.9%だった。前年同期は2690万台で、25.6%の成長となったものの、他OSの出荷台数が伸びたことなどから昨年同期の市場シェア、14.4%からは微減となった。
最も高い成長率を記録したモバイルOSはWindows Phoneで、出荷台数は950万台、市場シェアは3.6%だった。前年同期比は出荷台数が370万台、市場シェアが2.0%であったため、156.0%の高い成長率となった。なお、Windows Phoneの93.2%はノキア製となっている。
唯一、出荷台数が減少したOSはBlackberryで、第3四半期の出荷台数は450万台、市場シェアはわずか0.6%にとどまった。前年同期は840万台で市場シェアは4.5%であったため、-80.1%の大幅な出荷台数減となった。
IDCによると、その他に特筆すべき点として「Phablet」と呼ばれる5~7インチの大画面スマートフォンを投入するAndroid端末メーカーが多かったという。これにより、前年同期にはわずか3%しかなかったスマートフォン出荷台数に対するPhabletの割合が、21%にまで高まっている。
各社がPhabletに注力する理由としては、高い販売価格が上げられる。スマートフォンの平均販売価格は317ドルであるのに対し、Phabletの平均販売価格は443ドルであった。ただし、前年同期は573ドルであったため、22.8%の大幅な価格下落を記録。スマートフォン全体の価格低下(-12.5%)よりも顕著な結果となっている。