Intelは、Android 向けのアプリケーション開発ツール「Intel C++コンパイラ」の最新版「Intel C++コンパイラ 14.0 Android向け」をリリースしたことを発表した。
同コンパイラは、Android NDK のGNU C++コンパイラおよびその他のツールと互換性があり、今回のリリースでサポートされた機能として、Eclipse IDEサポート、およびWindows、OS X、Linuxホスト環境の利用があり、これにより、既存のC/C++ソースコードへの投資、作業方法、生産性を維持することが可能になると同社では説明している。
また、アプリケーションのパフォーマンスを向上することに重点を置いて開発されており、コードの並列化を容易化するCilk. Plusやガイド付き自動並列化といった、ハイパフォーマンスなソフトウェアの開発を支援するさまざまなベクトル化機能を搭載しており、場合によっては再コンパイルするだけでパフォーマンスが向上する場合もあるという。
さらに、Android SDKならびにNDKに含まれるツールのほか、IntelではAtomまたはARMプロセッサ搭載Androidデバイス向けにアプリケーションの設計、コーディング、デバッグを支援する自社とサードパーティーのツールをまとめた「Beacon Mountain(開発コード名)」も提供しているほか、HTML5開発向け「Intel XDK」も用意しており、開発効率の向上を図ることが可能になっている。
なお、Windows版、Linux版、OS X版のいずれも標準価格は1万290円で、同社Webサイトから評価版を入手することが可能となっている。