日本IBMは、IaaSにサービス管理やセキュリティ機能などのサービスを加え、基幹系アプリケーションのITインフラ基盤として提供するマネージド・クラウド・サービス「IBM SmarterCloud Enterprise+(以下、SCE+)」の最新版を発表し、ミドルウェア管理やデータベース管理のオプション機能を追加したと発表した。SCE+は、11月19日から年内に全世界に展開した10カ所のデータセンターで順次サービスを開始する。

「IBM SmarterCloud Enterprise+」概要

SCE+は、仮想サーバ、OS、ミドルウェア、ストレージ、ネットワークなどのインフラ層の運用・管理機能といったサービスを提供するマネージド・クラウド・サービス。

今回、機能強化を発表した「SCE+ R1.3」は、オプション・サービスとして、ミドルウェア管理やデータベース管理を選択することにより、インストール、PTFパッチ適用(プログラムの修正対応)、チューニングなどのサービスを提供し、運用管理のための自社の負担を軽減したいという要望に対応した。

さらに、顧客環境とSCE+の両方のActive Directoryを統合することができるため、すでに利用しているユーザー認証の仕組みを、新たに構築するSCE+の環境でも活用でき、容易な運用を支援する。

また、SAPアプリケーションを用いた業務システムをPaaSで提供するクラウド・サービス「IBM SmarterCloud for SAP Applications(以下、SC4SAP)」の最新版を発表し、SLA(サービス・レベル・アグリーメント)を最大99.9%(AIXの場合)とした。。SC4SAPは、SCE+の環境に加え、SAPアプリケーションを用いた業務システムに必要なシステムの運用やデータベースの管理といった機能を統合したクラウド・サービス。SC4SAPのサービス開始日は、2014年1月21日。