アフレルは11月8日、「LEGOマインドストームEV3」を用いた各種プログラミング教材を開発し、販売を11月12日より開始することを発表した。
EV3向けのプログラミング言語教育としては、現在、専用ソフトウェアとして「教育版EV3ソフトウェア」が有償で提供されているが、それ以外の一般的なプログラミングに用いられるC/C++/C#、Javaなどに対応した教材はなかった。もちろん、そうしたプログラミング言語はPCを用いて学ぶことは可能だが、ロボットを活用することで、実際にどういったプログラムを行うとどういった動きになるのか、といったことを体感することができるようになり、それにより、より理解の幅が広がったり、新しい気付きにつなげられるといったメリットを得ることができるようになると同社では説明している。
従来のマインドストームを用いたアイコンをつなげるだけでプログラムを学べる子供向けソフトウェア教材と同様にEV3向けソフトウェア向け教材はすでに提供されていたが、より高度なプログラム言語を学ぶための教材はまだ提供されていなかった |
今回提供が開始される教材は、C言語を学ぶ「教育用EV3 C言語プログラミングガイド」、Androidアプリ開発教材「教育版EV3 Androidアプリプログラミングガイド」、Kinect活用教材「ナチュラル・ユーザー・インターフェイスで動かそう! Kinect×教育版LEGO Mindstorms EV3 開発ガイドブック」、Windowsアプリ開発向け恭二亜「教育用EV3 Windowsアプリプログラミングガイド」、USBカメラを用いたアプリケーション開発用教材「教育用EV3 カメラセットアップガイド」の5つ。
例えばC言語の教育では、開発環境としてWindows PC上で、Oracleのバーチャルマシン上でUbuntu12.0.4を動作させる形で行われる。
最近はコマンドラインを使わないGUIだけの開発環境もあるが、プログラミングの理解を深めることを目指し、敢えてコマンドラインを採用しており、テキストの中に、何をしたいときに、どういったソースコードの入力を行うか、といったことも記載されているため、学びを通じて、そうした理解を深めることが可能となっている。また、そうやって作成されたプログラムは、SDカード経由もしくはTelnet/FTPなどを経由して送ることが可能だ。
またAndroidアプリ開発では、一般的なAndroid開発に用いられているEclipseベースのものを活用したものとなっており、サンプルアプリなども含めた教材の活用により、モータ制御などを学ぶことが可能となっている。
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なお、これらの教育用テキストは11月12日より予約受付を開始、12月1日より販売を開始する予定。価格は各テキスト単体では1000円だが、基本的にはマインドストームEV3と各種テキストやACアダプタなどをセットにした形での販売となる。また、新教材販売記念キャンペーンとして、購入先着300名にサーボモータMを1つプレゼントするほか、12月25日までは、各種セット商品を割引するキャンペーンも実施される。
ちなみにその価格は、C言語教育セット品が通常価格49600円がキャンペーン価格だと47000円に、Android開発セット品とWindowsアプリ開発セット品が46600円のところ46000円に、USBカメラ教育セット品が56700円のところ55000円へと割引されるほか、Kinect教育セットは、Kinect非同梱版(マインドストームEV3の基本セットなどは含む)で48900円が48000円に、Kinect同梱版で73400円が72400円となっている。
なお同社では、2014年春にはJavaのプログラミング用教材の提供を開始する予定とするほか、リアルタイムOS用のC言語プログラミング教材をTOPPERSプロジェクトと協力して開発しているとのことで、こちらも同じような時期に提供を行いとしたいとしている。またC++/mRubyを用いた教材も提供していく予定だという。