MathWorksは、ARM Cortex-Mシリーズプロセッサ用に最適化したコードを生成するためのSimulink、DSP System ToolboxおよびEmbedded Coderのサポートパッケージを発表した。
同サポートパッケージは最新版となる「Release 2013b 」に含まれており、以下のような3レベルの統合をサポートしているという。
- Simulink、DSP System Toolbox、およびEmbedded Coderで、DSPフィルタの性能を最適化するために、 ARMの CMSIS DSPライブラリを使用したコードを生成することが可能(あらゆるCortex-Mプロセッサが対象)
- SimulinkおよびEmbedded Coderで、最適化したコードを作成し、コードに対してGCCとQEMUホストエミュレータによるProcessor-in-the-Loop(PIL)テストを行うことが可能(Cortex-M3プロセッサが対象)
- SimulinkおよびEmbedded Coderでデバイスドライバ用のコードを生成し、STMicroelectronics STM32F4 Discovery Board用にハードウェアI/Oを有効化することが可能(Cortex-M4プロセッサが対象)
なお、同サポートパッケージを用いることにより、ARM 用に最適化したコードをMATLABとSimulinkで生成できるようになり、これによりエンジニアは設計の検討と繰り返しに集中できるようになり、プロトタイピングや量産で使用する組み込みシステムの実現を加速することが可能になると同社では説明しているほか、ARM用に最適化したコードでは、 ANSI/ISO準拠の標準的なCコードと比較して最大10倍の実行性能を得ることが可能になるとしている。また、MATLABコード、Simulinkブロック、およびDSP System Toolboxのフィルタをサポートしているという。