Texas Instruments(TI)は11月11日、Ultrabookや、Bluetoothスピーカ、ドッキングステーション向けに、小サイズで大音量サウンドを提供するClass-Dステレオアンプ「TPA3131D2」を発表した。

同製品は、2W出力の高品位オーディオ(High Definition Audio:HDA)コーデック製品の3倍強となる7Wステレオサウンド出力を実現。UltrabookやBluetoothスピーカ向けに、より大音量で鮮明なサウンドを提供する。さらに、5mm角のQFNパッケージを採用することで、実装面積はTSSOPパッケージのディスクリート型アンプのほぼ半分であり、基板のレイアウト設計を簡素化できる。また、最大効率が92%のClass-D動作と50μA未満の静止電流により、待機時の電池使用時間を延長した。加えて、他の集積アンプの出力が8Vなのに対し、4.5Vの低電源レールで動作する。電源電圧範囲は最大26Vで、AC電源と2セル直列バッテリ電源をサポートする。

なお、価格は1000個受注時で1.10ドル。すでに供給を開始している。また、評価モジュール「TPA3131D2EVM」は149ドル。プリント基板のシグナルインテグリティ要件検証ツールとして、複数のPSpiceモデルも提供中。

TIのClass-Dステレオアンプ「TPA3131D2」