インターネットイニシアティブ(以下、IIJ)は、顧客の敷地内に容易に設置できる新たなコンテナ型データセンターモジュール「co-IZmo I(コイズモアイ)」を開発し、データセンターモジュールのラインナップを強化することを11月7日に発表した。

IIJは2010年より、国内初の外気冷却方式を採用したコンテナ型データセンターモジュール「IZmo blank(特許番号:5064538)」の実用化や、通年外気冷却により一層の省エネ化を目指す「co-IZmo blank」の実証実験などを通じ、クラウド環境に最適な、低コストでエネルギー効率の高いコンテナ型データセンターの開発を進めてきた。「co-IZmo I」は、これらのノウハウを生かし、顧客の様々なニーズを取り入れて開発した。

「設置済みのコンテナ」イメージ

新製品は、輸送が容易な20フィートコンテナ(ISO規格準拠)にIT機器と空調設備を搭載したIT/空調一体型モジュールで、間接外気冷却方式によりフィルタで除去することができない腐食性ガスの濃度が高い外気の環境下での設置を可能にし、省エネを実現。

「間接外気冷却方式」イメージ

1モジュールから3モジュールまで段階的な拡張に対応でき、UPSモジュールと非常用発電機も設置できる。

「コンテナモジュールの拡張」イメージ

ビル型のデータセンターを建設するのに比べ初期費用が安価で、短期間に遊休地などに構築可能で、同社提供のプライベートクラウドソリューションを導入することにより、プライベートクラウド構築も容易。

ビッグデータ解析の分散処理基盤、大量データのアーカイブ化や高速計算処理基盤など、統制が容易な自社専用のデータセンターやプライベートクラウドの構築を検討中の企業、自治体、学術機関をターゲットに2014年度からの提供を予定している。