KVHは11月7日、大阪証券取引所のデリバティブ売買システム(J-GATE)に接続可能なコロケーションサービス「JPXコロケーションサービス(OPEN)」について、国内の非取引参加者として初めて提供を開始した。

東京証券取引所のデリバティブマーケットが大証に統合することにより、J-GATEでは、日経225先物・オプション取引、大証ダウ・ジョーンズ工業株平均先物取引、TOPIX先物取引、日本国債先物・オプション取引など、JPXグループの大半のデリバティブ商品の提供が可能となる。

JPX(OPEN)は、J-GATEへの超低遅延の接続を必要とする日本・海外の機関投資家に対し、高いパフォーマンスのコロケーションサービスを提供し、接続スピードを片道2.4μ秒以下に短縮している。

KVHは、自社高速光ファイバー網と国内主要取引所に近接するKVH東京データセンターを基盤に、1か所から複数取引所への超低遅延取引に最適な「KVHプロキシミティ・サービス」を提供してきた。今回、JPX(OPEN)の提供を開始することで、JPXのすべてのコロケーションサービスを提供することとなり、「KVHプロキシミティ・サービス」との組み合わせで、機関投資家の取引戦略に応じた幅広いソリューションの提供が可能となる。

KVHでは、国際専用線サービス、コンサルティング、機器の調達、セットアップ、サーバーなどのテスト、リモート監視など、システム導入から運用までを、日英バイリンガル・24時間体制で提供する。これにより、海外から大証の高速売買取引に参加する機関投資家などは、日本に拠点がなくても、システムの構築、保守に伴う煩雑な作業をKVHに一括で任せることができ、超低遅延な接続環境を短期間で構築できる。