ON Semiconductorは、スマートフォンのカメラモジュール向け光学式手振れ補正(OIS)IC「LC898111AXB-MH」を発表した。
同製品は、携帯機器に内蔵されるカメラモジュールでOISを扱うために必要なコントローラとドライバ機能の両方を搭載しており、シャッター速度の高速化による高度な露出補正を実現するための手振れの抑圧制御が可能なほか、歩き撮りの際に求められるPan/Tilt機能も実装可能となっている。また、PWMドライバの出力により、消費電力の低減を図れるほか、画像品質に対するノイズの影響も低減することが可能となる。
さらに、2chの位置検出回路、ジャイロフィルタ・インタフェース回路、レンズサーボ回路も搭載されており、位置検出回路には各chに対するホールバイアスとホールオフセットの調整回路、ゲイン制御オペアンプ、A/Dコンバータが含まれているほか、ジャイロフィルタ・インタフェース回路はデジタル信号とアナログ信号の両方に完全対応しており、レンズサーボ回路と合わせてI2CおよびSPIバスインタフェースを通じて調整することが可能となっている。
なお同製品は、WLP48ピンパッケージですでに供給されており、4000個注文時の単価は2.3ドルとなっている。