Analog Devices(ADI)は11月7日、RF信号機器向けに超低ノイズのLDOレギュレータ「ADM7150/1」2品種を発表した。
同製品は、4.5V~16V動作で、出力電流を最高800mAまで供給し、1.5V~5.0Vの出力電圧をサポートする。また、10kHz~1MHzで1.4nV/√Hzの出力NSD(ノイズスペクトル密度)を実現している。これにより、ポイントtoポイントマイクロ波無線や衛星通信、防衛用エレクトロニクス、ワイドバンドアプリケーションに使われているVCO(電圧制御発振器)の位相ノイズを低減する。さらに、ユーザーで調節可能なCBYPによって、高精度アナログフロントエンド測定システムの低周波1/fノイズを100Hzで8nV/√Hzと低減する。
この他、10μFのセラミックコンデンサを外付けすることで、それぞれ、0.01%/Vおよび0.4%/Aのラインや負荷過渡応答を実現している。加えて、1kHz~100kHzで90dB超、1MHzで60dB超という高いPSRR(電源電圧変動除去比)を提供する。これにより、DC/DCスイッチングレギュレータのリップルをフィルタし、個別フィルタリング部品のサイズを最小化して、スペースを節減できるという。
なお、「ADM7150」はVoutが固定で、「ADM7151」はVout調節が可能となっている。パッケージは3mm角の8ピンLFCSPもしくはSOIC。価格は1000個受注時で3.64ドル。すでに出荷を開始している。