東京エレクトロン デバイス(TED)は11月6日、XilinxのFPGA「Virtex-7」搭載のPCI Express Gen3に対応した評価プラットフォーム「TB-7VX-690T/980T/1140T-PCIEXP」3品種を発表した。
同製品群は、次世代の高性能有線通信アプリケーションや大規模SoCのエミュレーション/プロトタイピング、ハイパフォーマンスコンピューティングなどの高速演算処理に最適な評価プラットフォームで、搭載するFPGAのロジック集積度ごとにラインアップされている。FPGA「Virtex-7 XT」に加え、高性能トランシーバ、DSPを搭載する他、PCI Express Gen3 x8レーン対応(FPGA内蔵のPCI Expressハードブロックを使用)、および高速メモリインタフェース1600Mbps DDR3 SDRAM SO-DIMM2系統を標準装備することにより、高帯域幅で高速なデータ転送の評価が可能となっている。
物理リンク距離は、データ転送速度が高いほど短くなり、PCI Express Gen3ではメタルケーブルの使用距離がさらに短くなる。同製品群に光ファイバソリューションとして提供している光ケーブルインタフェース付きのFMCカード「TB-FMCH-OPT10」(別売)を接続することにより、FPGAメザニンカード(FMC)コネクタ当たり10G光モジュールが10チャネル搭載できるため、最大で400Gbpsの光インタフェース構成を実現する。
また、TEDが提供する各種FMCカードやユーザーのカスタムインタフェースカードと組み合わせて、様々なインタフェースへの柔軟な対応や将来のアップグレードが可能となっている。さらに、転送レートの高速化により多様化したメモリインタフェース設計の評価・開発を迅速に行うためのリファレンスデザインとして、高速DDR3 SDRAM SO-DIMMインタフェースデザインおよびPCI Express DMAデザインを付属している。