マカフィーは10月31日、静的コード解析とサンドボックス解析を統合した高度なマルウェア対策の最新アプライアンス「McAfee Advanced Threat Defense」の日本での提供を発表した。これに加えて同社では、高度化する最新の脅威に組織が対抗できるよう支援する最新のエンド・ツー・エンドのソリューションを提供するという。
McAfee Advanced Threat Defenseは、シグネチャ解析やファイルレピュテーションなどの既知のマルウェアを的確に検知するテクノロジーに加え、未知のマルウェアに対して有効性の高いシグネチャレスのエミュレーションやサンドボックス解析に静的コード解析を組み合わせている。これによって、「効果的なゼロデイマルウェア検知を可能にした」(同社)という標的型攻撃対策アプライアンスである。
マカフィーでは、今日のステルス型の脅威に対抗するために必要な3つの重要な要件である「FIND(検出)」「FREEZE(被害の最小化)」「FIX(修復)」のすべてに対抗すべく、エンド・ツー・エンドのソリューションを提供する。
これは、McAfee Advanced Threat Defenseが高度なマルウェアを検出後、IPSで脅威を封じ込めて被害を最小化、McAfee ePolicy Orchestrator(ePO)と統合して修復という統合ソリューションによって標的型攻撃に対応していくものだという。
マカフィーのネットワークセキュリティ担当ゼネラルマネージャー、パット・カルフーン氏は、「マルウェアの検出はソリューション全体の一部であり、マルウェアのネットワークへの感染が拡大するのを阻止し、感染があればその修正を行う必要がある。ただし、困難な問題に難解なソリューションは必要ない。脅威検出をネットワークおよびエンドポイントの保護と統合することによって、結果的に企業の総所有コストを低く抑えることができる」としている。
提供開始は11月20日で、価格は最小構成で1214万9860円から。年間の保守料金は購入価格の30%で、初年度は購入価格に含まれる。