日清紡ホールティングスは11月5日、同社のコア事業の1つである自動車向けブレーキ事業における南米でのビジネスの拡大に向け、現在、サンパウロ州インダイアトゥーバ市にある同社連結子会社で摩擦材の製造・販売を手掛けるTMD Friction do Brazilの生産拠点を、新たに、同州のサウト市郊外に移転し、増産体制を構築することを決定したと発表した。

TMDは、自動車ブレーキ用摩擦材では世界シェアトップクラスの企業。また、ブラジルは中国、米港k、日本に次ぐ世界第4位の自動車販売台数国であり、今後の成長が見込まれる南米市場の中心となっている。

今回の投資額は1億4200万レアル(約64億円)で、2016年末までに新工場を建設し、移転を完了させる予定としており、同社ではこれにより、現在の売り上げを2020年には倍増させる計画だと説明している。