人生の目標があると生活に張りが出るし、前向きになる。そして、その目標が重要であればあるほど、目標を達成できるかどうかが、あなたの人生を左右することだろう。Dumb Little Manが「目標を達成するためにやってはいけない」ことを「人生の目標到達を妨げる3つのミス(原題:3 Mistakes You Need To Avoid To Reach Your Life Goals)」として挙げている。
記事によると、以下の3つは失敗してしまう理由の約8割に相当するという。そのわりには、啓発セミナーなどで良いとされている場合もあるというので、ぜひともチェックしたい。
多すぎる目標設定
目標設定をする際に、「カテゴリに分けて目標を設定しよう」というアドバイスがある。7つにカテゴリ分けする例が多いが、この場合は「健康」「キャリア(仕事)」「お金」「家族」「教育」「精神」「楽しみ」といった分け方だ。各カテゴリに2~3個の目標を設定して、総合的に人生を満足いくものにしようという考え方だ。
だが、筆者によると「一見納得できる考え方だが、このアドバイスは失敗に導く」という。
まず、カテゴリごとに2、3個の目標を設定すると14~21個の目標を覚えることになり、それを常に意識することは大変な苦労を伴う。それだけでなく、複数の目標を追求するのは現実的ではない。私たちの脳は、それほどマルチタスクではない。そのために割く時間とエネルギーも14~21個に分割されてしまい、当然集中力がそがれてしまう結果となる。
「二兎を追うものは一兎をも得ず」という言葉にもあるように、目標を達成したいのであれば、小さいことから初めて1つの目標に集中すべきだ。
大きすぎる目標
人生の目標となると、大きいものが多いだろう。大きな目標となると中味も単純ではない。時間がかかるし、考えるだけで圧倒されてしまう。
目標がどんなに大切で自分が欲しているものであっても、圧倒されるようなものはおっくうになり、自然と避けてしまう。そんなことを続けていれば当然、目標から遠ざかってしまうことになる。
達成感を得たいのであれば、大きな目標を簡単で単純な「ミニ目標」に細分化して、一つ一つ取り組むべきだろう。どのように細分化すれば良いのかというと「一定期間で達成できるようなことに切り分ける」と良いと筆者は記している。
例えば、1年で10kg痩せたいのであれば、3ヶ月に3キロと考えると始めやすい。起業しようと思うのであれば、「調査」や「研究」「人脈作り」「財務」とステップを区切ってはいかがだろうか。
過程をないがしろにしてはダメ
目標は「具体的」かつ「現実的」にしておくようにしよう。例えば、漠然と「お金持ちになる」や「痩せる」といった目標ではなく、「1年で100万貯金する」「1年で10kg痩せる」目標の方が具体的だ。「いつ?」「どこで?」といったキーワードを用いて、大きな目標を現実的にしておこう。
同時に、成果や結果に目が向き過ぎると、目標への意識を維持できなくなるという調査も指摘している。成果や結果に大きくフォーカスすると、そのためのステップが大変なものや苦しいものに感じられ、過程を楽しいと思えなくなるのだという。
逆に過程に注力している人は、目標への意識を長期間維持できるし、モチベーションを感じているという。例えば、「英語を話せるようになる」という目標であれば、「週に3日は1時間の英語学習をする」ことを一生懸命頑張るといった具合の考え方だ。