G/P galleryは、写真家・小山泰介の新作シリーズを東京で初公開する個展「Rainbow Waves」を開催する。開催期間は11月2日~12月1日まで(月曜休)、会場は恵比寿のG/P gallery、開場時間は12:00~20:00。入場無料。
同展では、虹のデザインが使われた広告ポスターの細部を東京の街角で接写したシリーズ「Rainbow Form」をさらに発展させ、「瀬戸内国際芸術祭2013」の小豆島「醤油倉庫蔵レジデンスプロジェクト」にて制作した新作「Rainbow Waves」を、東京で初披露する。この作品は、「Rainbow Form」のインクジェットプリントを小豆島・坂手港周辺の波打ち際に沈め、複写された印刷物のドットが波の波紋によって伸縮を繰り返す様子を撮影したものだ。また、Unseen Photo Fairで初披露した400ページにおよぶリミテッド・エディションブック「COLLECTED PHENOMENA / WORKS: 2006 - 2013」(限定30部)も展示・販売される。
さらに、このほかふたつのギャラリーでは、瀬戸内国際芸術祭でのインスタレーションをそれぞれに移設するかたちで発表する個展が同時開催される。東雲の「G/P+g3/ gallery」ではマテリアルの循環と変容をテーマとした「Circulation」シリーズを、原宿の「ハッセルブラッド・ジャパン・ギャラリー」では「Rainbow Waves」シリーズを展示する。現地での展示を見た人も見ていない人も、小豆島とはまったく異なる空間で展開される作品群を楽しめる内容になっている。G/P+g3/ galleryの会期は11月2日から(終了日未定、日・月・祝休、11:00~19:00)、ハッセルブラッド・ジャパン・ギャラリーは11月1日~26日(土・日・祝は要予約、12:00~18:00)。
なお、小山泰介は1978年東京都生まれの写真家。刻々と変化していく都市を生物や自然と同じような有機体としてとらえ、都市の新陳代謝のような人工物の表面や状態、現象の細部を撮影し、有機的で抽象度の高い作品を制作。現在、イタリアでも個展「Rainbow Variations & Other Works」を開催しており、国内外で注目を集めている。