NTTドコモとMasterCardは10月29日、MasterCardが世界50か国以上で展開する非接触決済サービス「MasterCard PayPass」加盟店において、ドコモのケータイクレジット「iD」が利用可能なスマートフォンをかざして決済できる「iD / PayPass」機能を提供すると発表した。2014年2月5日から提供を開始する予定。

同機能により、「iDアプリ」で簡単な設定を行うだけで海外の「MasterCard PayPass」加盟店での現地通貨または円による決済が可能となる。利用条件は「DCMX」カードを保有し、かつiDを使用していること。ほかに、ドコモのNFCチップ(FeliCa+TypeA/B型)を搭載した「おサイフケータイ対応スマートフォン」が必要となる。

扱い慣れない現地通貨を現金で用意する必要がなく、渡航先において店頭でスマートフォンをかざすだけで支払いを完了できるメリットがあるとしている。

iD / PayPass機能の利用イメージ

iD / PayPass機能は、MasterCardが展開する非接触ICチップを利用した決済手段「PayPass」技術に基づいて提供されている。従来よりiDが利用可能な日本国内約50万台のiD読み取り端末を設置している加盟店などに加え、新たに世界約120万か所のMasterCard PayPass加盟店でも決済できることになる。

なおドコモでは、2013年12月にハワイ・ホノルルで開催される「JALホノルルマラソン2013」に合わせて、iD / PayPass機能を先行して体験できる「iD / PayPassハワイでおトク!キャンペーン」を実施する。

このキャンペーン期間中に、米国ハワイ州のPayPass加盟店でiD / PayPassを利用すると、利用金額の15%(上限1万円)をドコモ口座にキャッシュバックするというもので、実施期間は12月1日~2014年1月13日(現地時間)を予定している。