著作権協会(ACCS)は、長崎県警生活環境課と佐世保署が平成25年10月25日に、ファイル共有ソフト「Cabos(カボス)」を通じて、外国語会話教材を権利者に無断でアップロードし送信できる状態にしていた長崎県佐世保市の団体代表男性(49歳)を、著作権法違反(公衆送信権侵害)の疑いで長崎地検佐世保支部に送致したことを発表した。

「著作権協会(ACCS)」Webサイト

この男性は、平成25年5月30日、エスプリラインが著作権を有する「スピードラーニング初級(全16巻)」をファイル共有ソフト「Cabos」を通じて権利者に無断でアップロードして不特定多数のインターネットユーザーに対して送信できるようにし、著作権(公衆送信権)を侵害した疑いがもたれている。

なお、この男性は著作権違反容疑に加え、わいせつ電磁的記録記録媒体陳列容疑でも送致されている。

また、著作権協会(ACCS)は、神奈川県警サイバー犯罪対策課と鎌倉署は同日、ファイル共有ソフト「Share」を通じてアニメーション作品を権利者に無断でアップロードし送信できる状態にしていた神奈川県鎌倉市の会社員男性(32歳)を、著作権法違反(公衆送信権侵害)の疑いで横浜地検に送致したことも発表した。

男性は、平成25年3月11日、講談社が著作権を有する「みなみけただいま」第10話「エコライフはじめました」をファイル共有ソフト「Share」を通じて権利者に無断でアップロードして不特定多数のインターネットユーザーに対して送信できるようにし、著作権(公衆送信権)を侵害した疑いが持たれている。

ACCSは、ファイル共有ソフトを悪用した著作権侵害対策協議会(CCIF)が実施する啓発メールの送付活動に参加しており、ファイル共有ソフトのネットワークに著作権を侵害するコンテンツを公開している個々のユーザーに対しても、ファイルを削除するよう求める活動を行っている。