サイオステクノロジーは10月31日、スマートフォン向けアプリケーションの開発/運用プラットフォームサービスを提供する子会社「Glabio」を米国に設立すると発表した。現グルージェント代表取締役CEOの栗原傑享氏がPresident&CEOを務める。
Glabioは、MBaaS(Mobile Backend as a Service)とDevOps(Development and Operations)を統合したサービスを提供する。ログイン認証、データベース処理、クライアントとの通信、外部ソリューションとの連携など、モバイルアプリの開発に必要な機能一式を取りそろえて提供するMBaaSに、バージョン管理やデプロイ管理、アプリ/ミドルウェアの監視機能などを自動化して開発に取り込める環境を構築するDevOpsを組み合わせ、企業IT部門やSIerの開発効率の向上を支援していく。
サイオステクノロジーでは、新会社の設立背景について「個人向けスマートフォンの爆発的な普及に続き、近年では法人向けスマートフォン市場も急成長しております。こういった市場環境の中、企業のIT部門においては、スマートフォンの特性を活かした新しい仕事のやり方を実現するシステムの構築が競争戦略上最優先に考慮すべき課題となっています。また、企業向けに業務システムを納入するSIerには、顧客企業固有の業務に対応したスマートフォン向けアプリケーションの開発と、その結果生み出される膨大な数のアプリケーションの運用に、大きな事業機会の創出が期待されています」と説明している。
なお、環境構築には、サーバサイドJavaScript実行環境のNode.jsをはじめ、さまざまなOSSを組み合わせる予定。Glabioの開発成果物もOSSとして公開する方針という。
Glabioは、2014年中にサービスを開始し、2016年までにユーザー企業1,000社という目標を掲げている。