ON Semiconductorは、高性能補聴器および埋込型聴覚デバイス用SoC「Ezairo 7100シリーズ」を発表した。
同シリーズは、ARM Cortex-M3および24ビットのオープンプログラマブルCFXクワッドDSPコアの搭載により、従来システムの5倍の処理能力を実現しているほか、次世代アルゴリズムやワイヤレス、システムレベルのニーズに対応する柔軟性に優れた機能を提供するという。
また、オーディオ処理に特化されたHEAR構成可能なアクセラレータ・エンジンや、高効率の時間領域フィルタを実装する新しいフィルタ・エンジンも備えており、不揮発性メモリおよびワイヤレス・トランシーバと組み合わせることで、完全なハードウェア・プラットフォームを形成することが可能になるとする。
さらに、65nmプロセスを採用しているほか、高い音響精度と品質を実現する110dBの入力ダイナミック・レンジを有するアナログ・フロントエンド回路も集積おり、プログラマブル・フィルタ・エンジンは、閉塞管理などの高い性能を持つ機能を実現することを目的とした44μsの低遅延オートディオ経路をサポートしている。
なお、同シリーズは、同社の既存オープンプログラマブルDSPベースソリューション「Ezairo 5900」および「Ezairo 6200」などの各シリーズを拡張するものであり、ダイまたはパッケージ封止の集積回路として供給されるという。