エイチアイは10月28日、組み込み機器向けUI開発環境「exbeans UI Conductor」を発表した。

「exbeans UI Conductor」の作業画面

同製品は、開発プロセスのサポートし、これまで別途手作業で用意していた、ドキュメントや仕様書を自動生成できるのに加え、素材の一括変更、適用が可能ため、マスターへの編集作業を、すべての配置物に反映させることができる。さらに、プラグインによる機能拡張で、利用用途、ターゲット環境に応じた機能・コンポーネントを追加することができる。

また、オーサリングツールで作成したデータをそのままランタイム(ミドルウェア)上で動作できるため、デザイナーのイメージをそのまま実環境で再現することが可能。デザインはもちろん、インタラクション、アニメーション、画面遷移などUIを構成するすべての要素をドラック&ドロップなどの直感的な操作で作成できる。しかも、複数の言語、複数のデバイスに対応したUIを最小限の作業で作成できる機能や、仕様変更、デザイン変更が簡単に行える機能など、開発プロセスを効率化する機能を多数備えている。

従来、UIを実現する際の難点として挙げられていた、「UIを考案しても、そのイメージが実環境で実現できない」、「それぞれのデザイナー、プログラマ間のデータ確認による時間のロス」、「環境の相違による作業の手戻り」といった問題は、同製品を導入し、すべて同環境に組み込むことで作業効率の改善が図れるとしている。上流工程でイメージしたものを、下流工程にも反映できるため、よりイメージに近いUIの実現が可能となり、さらに先進的なUI が実現できるとしている。

通常のフロー。デザインから確認までのサイクルが長く、作業が部分的に直列化してしまう。また、実際のワークフローはプロジェクトによりバラバラ

「UI Conductor」導入後のフロー。デザインしながら、その都度動作確認できるので、クオリティの改善が容易。さらに、エンジニアとデザイナーの協調作業、並行作業が可能。実機ハードウェアが開発中でも、ツール上でUIの作成が可能