大日本印刷(DNP)とオールアバウトは10月29日、オールアバウトの電子書籍サービス「All About Books」で販売している電子書籍3,000タイトルを、DNPなどが運用する電子図書館サービスのコンテンツとして2014年4月に提供開始すると発表した。
DNP、日本ユニシス、丸善、図書館流通センター(TRC)の4社は共同で2014年4月に、図書館向けにクラウド型で提供する新たな電子図書館サービスを開始する計画で、このサービスでのパッケージとして電子書籍を提供する。新たな電子図書館サービスは、公共図書館や大学図書館に対して、電子図書館の構築・運営に必要なシステムや利用可能な電子書籍などをクラウド型で提供するもの。
電子図書館サービスは、インターネット経由で電子書籍の貸出・閲覧・返却を行うもので、生活者は図書館に足を運ぶことなく、手軽にパソコンやタブレット端末などで電子書籍が利用できる。
電子書籍は、オールアバウトが販売している約2万の電子書籍から、図書館での利用を想定して厳選した約3,000タイトルを提供する。人生設計や暮らし・生活の分野を中心とした、「住宅・不動産」「マネー」「健康・医療」「デジタル」「暮らし」「ビジネス・学習」「旅行」などの幅広いジャンルの電子書籍を扱い、1作品は4,000~8,000文字程度で、10~30分程度で読めるものが中心となっている。
DNPの電子図書館サービスとパッケージになっているため、図書館は導入当初から3,000タイトルの電子書籍が利用できる。価格は、月額システム利用料10万円(税別)から。