国土地理院は11月1日から、多色刷の2万5000分の1地形図を新しく刊行することを発表した。

現在、国土地理院が刊行している2万5000分の1地形図は3色刷で、これまで約50年間にわたって親しまれてきたが、このほど、より詳細な多色刷の地形図が刊行される。

国土地理院では、地図のデジタル化を進めており、2012年には、利用者が用途に応じて出力範囲や表現方法を選ぶことができる「電子地形図25000」のオンライン提供を開始している。

今回刊行される新しい多色刷の地形図は、基本的には「電子地形図25000」と同じ内容を印刷したものになる。多色刷の地形図では地形に陰影を付けて立体感を表現するなど、従来の地図より見やすくなるという。

11月1日に刊行されるのは、鳥海山 / 朝日岳 / 飯豊山 / 会津駒ヶ岳 / 尾瀬ヶ原 / 奥多摩湖 / 丹波 / 塩見岳 / 赤石岳 / 上河内岳の計10面で、順次刊行範囲が拡大される予定。多色刷地形図の価格は1枚330円で、全国の地図取扱書店、または日本地図センターで購入できる。

多色刷の2万5000分の1地形図の主な表現内容および11月1日刊行の図面

2万5000分の1地形図「奥多摩湖」の新旧比較 (原寸比較サンプルは国土地理院の発表資料で閲覧できます)

2万5000分の1地形図「高知」の新旧比較 (原寸比較サンプルは国土地理院の発表資料で閲覧できます)