NTT東日本およびNTTは、遠隔地にいる作業支援者がネットワークを介し、現地作業者のスマートデバイスの画面上に作業すべき箇所等を、AR技術を用いてリアルタイムに表示させることができる「ARサポート機能」に関する実証実験を、10月25日から12月27日まで実施すると発表した。
NTT東日本は、今回の実証実験の結果を踏まえ、新たな商用サービスの提供について検討する予定。
テレビ電話とAR技術を組み合わせた「ARサポート機能」はNTTが開発したもので、スマートデバイスを用いて撮影する映像に対してAR技術を用いた図形を任意の箇所に表示させることができ、映像の撮影範囲やアングルの変更に応じて、リアルタイムで指定した箇所に図形を追従させることができる。
また、これらの処理はクラウド上のサーバで実施するため、パソコンおよびスマートデバイスにかかる負荷を軽減することが可能。
「ARサポート機能」は、遠隔地にいる作業支援者から現地作業者への作業連絡・指示等が必要な業務等において、リアルタイムに映像を共有しながら的確な指示を行うことが可能であることから、スキル習熟度に依存することなく専門性の高い作業を遂行でき、作業時間および作業者の育成期間の短縮、コスト削減を図ることができるという。
現状の様々な作業支援・サポート業務の場において、音声通話のみでは指示・相談等の内容の相互理解に時間を要する場合があることから、今回NTT東日本では「ARサポート機能」に関する実証実験を実施することにしたという。