日立製作所(日立)および日立システムズは10月24日、コンテナ型データセンターのラインナップを強化し、公道で運搬できるコンテナ型データセンターとしては最大級の新モデル2タイプを追加すると発表した。
また、東南アジア諸国連合(ASEAN)市場向けに、ISO(International Organization for Standardization)規格に準拠した可搬型の新モデルを開発し、それぞれ10月25日から販売開始する。
国内市場向けに発表されたのは、国内の公道で運搬できる幅3mで、長さ約9m(30フィート)の「可搬型シングルタイプ」と、幅約2.4m(8フィート)、長さ約12m(40フィート)のコンテナを現地で2本連結させる「可搬型ダブルタイプ」の可搬型のコンテナ型データセンター。トレーラーで運搬が可能で、災害発生時には、コンテナを移設することができる。
可搬型の従来モデルと比較して、「可搬型シングルタイプ」は約1.7倍の床面積28.3平方メートル、「可搬型ダブルタイプ」は約4.3倍の72.5平方メートルの床面積があり、「可搬型シングルタイプ」で最大8本、「可搬型ダブルタイプ」で最大22本のITラックを搭載可能で、空調、電源、監視カメラ、温度・湿度センサーなどの環境監視機器を装備している。
ASEAN市場向けに発表されたコンテナ型データセンターは、ISO規格に準拠した、幅約2.4m(8フィート)、長さ約12m(40フィート)の可搬型の「ASEAN向け(40ft)タイプ」。
トレーラーでの運搬が可能で、災害発生時には、コンテナを移設することもでき、最大11本のITラックを搭載可能となっている。
なお、価格はいずれも個別見積もり。