折しも「MacBook Pro」や「Mac Pro」といった新型マシンの発表が行われ、クリエイティブワークを手がけるMacユーザーの中には、買い替えを検討している人も多いのではないだろうか。
クリエイターが使う定番の画像編集ソフトと言えば、多くの人が「Adobe Photoshop」を思い浮かべるだろう。画像の加工には「フィルタ」メニューに用意されたフィルターが便利だが、あまり同じフィルターばかり使い続けるとワンパターンな印象を与えてしまう。そこで、Macユーザーに活用してほしいのが、Mac App Storeで販売されているアプリだ。ここでは、無料で使えるMacの画像エフェクトアプリを紹介していく。
絵画のように変換──「XnSketch」
「XnSketch」は、写真を手描きした絵画のように変換するアプリだ。スケッチ画、油絵、鉛筆画、スタンプ調、パステル調、ハーフトーン、ネオンなど、合計22種類から好みのタッチを選べる。右のスライダーで、明るさやコントラスト、ガンマなどを自由に調整できる。
XnSketch
開発元:pierre gougelet
価格:無料
Mac App Store>写真
レトロな印刷のポスター調に変換──「Photo to Poster EZ」
「Photo to Poster EZ」は、普通の写真を古いポスターのように加工するアプリだ。9種類のカラープリセット、7種類のカラー階調から選ぶだけで芸術的なポスター風に仕上がる。作成後は最大768x768ピクセルの画像ファイルとして書き出せるが、有料の「Photo to Poster Pro」(1,300円)なら最大4,096×4,096ピクセルまで対応する。
Photo to Poster EZ
開発元:H. Rock Liao
料金:無料
Mac App Store>グラフィック&デザイン
輪郭をトレースしたように加工──「linesmART」
「linesmART」は、写真の輪郭を抽出し、手描きの絵画のように変換できるアプリだ。ツールバーの右端にある「Settings」ボタンをクリックすると開く、小さなウインドウの中の5つのスライダーを調整することで、鉛筆画のようにも油絵調にも変換できる。
linesmART
開発元:Dustin O'Connor
料金:無料
Mac App Store>グラフィック&デザイン
嵌め木細工や金属加工のように──「Elemento EZ」
「Elemento EZ」は、読み込んだ写真をはめ木細工や金属加工、毛糸のパッチワークのようにするフィルターアプリだ。左下の6つのパターンの中から好きなものを選ぶだけで反映される。右側のスライダーでハイライトとシャドウを個別に調整すると、風合いが変わってくる。
Elemento EZ
開発元:H. Rock Liao
料金:無料
Mac App Store>写真
一部分のみ色付きの白黒写真を作成──「Splash Color Pro Lite」
「Splash Color Pro Lite」は、最近テレビCMなどでもよく目にする「一部のみに色の付いた白黒写真」を作成するためのツールだ。カラーのデジカメ写真を読み込むといったん画像全体が白黒になり、塗り絵のようになぞった部分だけに本来の色がつく。なお、この無料版は写真の中央に「Splash Color Pro」というロゴが挿入される、いわば「お試し版」的な存在だ。本格的に利用する場合は、有料版「Splash Color Pro」(450円)を購入しよう。
Splash Color Pro Lite
開発元:Brad Bertram
料金:無料(ロゴを消すには450円の有料版が必要)
Mac App Store>写真
なお、Mac App Storeのアプリのなかには、開発元の意向によって無料化と有料化を繰り返すケースもある。ここでとりあげたアプリは本レポートの執筆時点では無料だが、タイミングによっては有料化されてしまうことも考えられる。そのため、できるだけ無料のうちにダウンロードしておくといいだろう。