リバーエレテックは10月22日、-40~+85℃の動作温度範囲において、狭周波数許容偏差に対応可能な2016サイズ(2.0mm×1.6mm×0.8mm)の水晶発振器「FCXO-06T」を発表した。
次世代スマートフォンやタブレット、ウェアラブルデバイスでは、水晶デバイスへのニーズがより一層多様化するものと見られる。特に、電子機器の小型化に伴う放熱設計は難しく、機器内部の温度が上昇する傾向にある。さらに、法律で周波数が決められる無線LAN向けのような用途においては、動作温度範囲で常に一定の周波数で発振することが求められる。
今回、広い温度範囲にわたり、水晶振動子を用いた通常の発振回路では対応できない狭偏差仕様で、2~50MHzのあらゆる周波数に対応可能な水晶発振器「FCXO-06T」を開発した。2.0mm×1.6mmと小型であり、電子機器のさらなる小型・軽量化、多機能化に寄与できるとしている。
また、独自の電子ビーム封止工法を用いたセラミックパッケージと金属蓋を使用することで、高い基本性能と優れた信頼性を確保している。加えて、環境に配慮したRoHS指令対応製品となっており、鉛フリーはんだのリフロープロファイルにも対応している。
なお、すでにサンプル出荷を開始しており、年内の量産開始を予定している。