南山大学、日本アイ・ビー・エム、富士通、日本電気、NTTデータ、日立製作所、野村総合研究所の6社1大学で構成する「次世代プロジェクト管理データ交換アーキテクチャ協議会」で、成果の第一弾としてプロジェクト管理データを組織間で交換するための「PROMCODEインタフェース仕様書」を協議会のWebページで公開すると発表した。
PROMCODEとは「PROject Management for COntracted DElivery」の略で、「PROMCODEインタフェース仕様書」は異なる組織間でプロジェクト管理データを交換するための標準インタフェースを定めたもの。組織間で交換されるプロジェクト管理データのモデルを標準化した「PROMCODEドメインモデル仕様書」とそのデータモデルを介して各組織で利用している個別の管理ツール間でデータ交換を行うリソースを定義した「PROMCODEリソース定義仕様書」から構成されている。
これと同時に公開される「PROMCODE適用マニュアル」は「PROMCODEインタフェース仕様書」に基づきデータ交換ソフトウエアを開発するガイドとなる「PROMCODEサービス開発ガイド」とそれを現場へ適用するための指針となる「PROMCODE適用ガイド」で構成される。そして「PROMCODEアダプターソフトウエア」は「PROMCODEインタフェース仕様書」に基づいたソフトウエアの実装例でソフトウエアツール間のデータ交換インタフェースの標準仕様を目指しているOSLC(データ交換の仕様)に準拠し、Eclipse Lyoのオープンソースソフトウエアとして公開。 さらに「PROMCODE実証実験報告書」では、各社がインタフェースの実用性について実証実験により検証した結果を報告する。
同協議会は、PROMCODEインタフェース仕様書を世界的に普及させるため、情報技術の国際標準規約を制定している非営利団体OASIS内に技術委員会(Technical Committee)を設立し、グローバルでオープンな標準の制定を目指す。この技術委員会は、本年5月にOASIS内に設立されたOSLCに関係する標準化を行う技術委員会の集まりであるOSLCメンバーセクション配下に設置されることを目標としている。