テクトロニクス社は10月22日、同社のデジタル・コンテンツモニタ「Sentry」向けに、デュアルMPEG入力のオプションを追加したと発表した。
これにより、ビデオ・サービス事業者(VSP)は、1台のSentryで現用と予備のビデオ入力を同時にモニタし、視聴者のQoE(Quality of Experience:ユーザ体感品質)に影響を及ぼすビデオとオーディオのエラーを検出することができるようになるという。
また、2つの入力をモニタするのみならず、1台の計測器で両方のビデオのオーディオ・ラウドネス、ビデオとオーディオのQoEをモニタすることも可能であり、こうしたフレキシブル・コンフィギュレーションを活用することでVSPは、ネットワークの任意の部分をモニタし、比較して問題を特定することが可能になるほか、現行と予備のビデオの同時モニタにより、2台の計測器を使用する場合に比べ、省スペース、拡張性、低消費電力を実現でき、設定や管理を容易に行うことが可能になるとする。
さらに2つのMPEG入力を装備しているため、GigE入力を1つに結合せずに、異なった2つのネットワークのビデオをモニタすることが可能なほか、2つの入力に対して最高2Gbpsまでのスループットに対応しているため、オーディオ・ラウドネス、ビデオ/オーディオのQoEをコスト効率よくモニタすることも可能。
加えて、リアルタイムQoS(Quality of Service)、QoEモニタにより、IP/MPEGレイヤにおいてネットワークなどの例外的な問題によって発生するビデオ・フリーズ、チルト/マクロブロック、ブラック・スクリーン、オーディオの喪失または音声レベルの問題などを加入者の視聴に影響が及ぶ前に問題を検出することも可能になるという。