ソニーは10月21日、独自の4K SXRD(Silicon X-tal Reflective Display)パネルを搭載し、壁一面を覆うような大画面スクリーンに高精細に映し出す業務用4K SXRDプロジェクター「SRX-T615」を発表した。価格はオープンで、11月1日に発売する。
SRX-T615は、新開発の光学エンジン搭載により、1万2000:1の高コントラスト比と1万8000lm(ルーメン)の高輝度を実現した。
また、新開発の光学部品を採用することで、スクリーン中心部と周辺部における映像の明るさの違いを抑制し、画面内の輝度の均一性を向上させた。加えて、画面のすみずみまでシャープな高精細映像を映し出せるという。
これらの高画質性能は、映像の繋ぎ目の重なりが目立たないように調整するエッジブレンディングを高品質実現できるため、同機は、プロジェクターを複数台並べて大画面スクリーンに画像表示するマルチプロジェクション用途にも適している。
光源には、交換推奨時間が最大3000時間の長寿命な高圧水銀ランプを搭載。キセノンランプに比べ、ランプ自体のコストや交換にかかる作業費用などランニングコストを低減する。
さらに、6灯ランプシステムを採用して、ランプ切れによる輝度低下時の自動復旧機能や交互切替モードを搭載した。同社によると、この機能は投写画像の輝度低下を抑制し、メンテナンスサイクルの延長にも寄与するとしている。また、ランプの交換もユーザー自身で容易に行えるなど、効率的で安定的な運用をサポートしている。
SRX-T615は、大画面スクリーンに高精細な映像を投写する監視・制御センターなどの施設や、工業デザイン用途、スタジオ試写室、多目的ホール、デジタルミュージアム、プラネタリウムといった多様な領域で、迫力のある4K映像を投写できるとしている。