エプソンは21日、プリンタにメールを送信してメール本文や添付ファイルを印刷できる「メールプリント」サービス法人向けサーバアプリケーション「メールプリントforエンタープライズ」を発表した。同サービスは2014年2月に販売開始を予定している。
「メールプリント」は、パソコンやスマートデバイスなどメール送信できる機器から対応プリンタにメールを送ると、「Epson Connectサーバ」を経由して、本文や添付ファイルが印刷できるクラウドサービス。今回発表された「メールプリントforエンタープライズ」は、ユーザの社内ネットワーク環境で「メールプリント」の運用ができるサーバアプリケーション。ユーザ自身でシステム構築を行えるため、セキュリティの担保やメンテナンス時間の管理が自由に行える。
個別にプリンタを指定して印刷したり、多拠点に一斉で配信印刷する「プッシュプリント」に加え、エンタープライズ版では新たにメールを一時的にサーバにプールし、ログイン認証後に印刷を実行する「プルプリント」にも対応する。
また、割付印刷と両面印刷が可能となり、ビジネス用途に特化。加えて従来のビジネスインクジェットプリンタだけでなく、ページプリンタにも新たに対応する。
対応ファイルフォーマットは、Microsort Word形式(doc,docx)、Excel形式(xls,xlsx)、PowerPoint形式(ppt,pptx)、Adobe PDF、画像ファイル(jpeg, gif, png, tiff, bmp)、メール本文(テキスト/HTML)。対応OSはWindows Server 2008 (x86/x64) Service Pack 2以降 Standard / Enterprise / Datacenter、Windows Server 2008 R2 Service Pack 1以降 Standard / Enterprise / Datacenter、Windows Server 2012 Standard / Datacenter。
商品構成は、アプリケーション本体として、プリンタ5台分のライセンスを含む基本システムに加え、オプションとして、登録するプリンタ数に応じたライセンスパックや、Active Directory、LDAPに対応するディレクトリーサービス連携オプションを有する。導入2年目以降は、年間ライセンス料金が必要となる。基本構成価格は10万円から。3年間で1,000システムの導入を見込んでいる。
対応プリンタは下記の通り。
ビジネスインクジェットプリンタ
A3カラー:PX-1600F、PX-1700F
A4カラー:PX-675F、PX-605F、PX-B750F、PX-B700
A4モノクロ:PX-K751F、PX-K701
ページプリンタ
A3カラー:LP-S7100、LP-S8100、LP-S9000、LP-M8040
A3モノクロ:LP-S3200、LP-S3500、LP-S4200
A4モノクロ:LP-S310N、LP-S340DN、LP-S440DN