シーメンスPLMソフトウェアは、同社のCAD/CAE/CAM統合ソリューションの最新版「NX 9」をリリースすると発表した。
2D CADデータ作成ツールのSynchronous Technology for 2Dは、2D図面で固有の幾何学的関係を自動的に分析し、これを変更するときにユーザー制御可能な「仮定」を適用することで、インテリジェントな編集が可能となり、これらの「仮定」をローカルに適用できるため生産性が向上する。
また、新たに搭載されたNX Realize Shapeは、他の主要なCAD/CAM/CAEソフトウェア・パッケージとシームレスに統合できるという特徴がある。
さらに、Fourth Generation Design(4GD)は、同社のTeamcenteのインタフェースとなるActive Workspace 2.0が組み込まれているので、複数の外部データ・ソースから部品、タスク、ワークフロー、要件、仕様などの関連情報にすぐにアクセスすることができるという。
このほか、NX CAEは航空機エンジンのサーマル・シミュレーション機能の向上により複雑な境界条件のセットアップ時間を短縮させるほか、NX CAEパラレル・サーマル・ソルバーは大規模モデルのパフォーマンスを向上させる。なお、計算性能、精度、拡張性で業界をリードするFEAソルバーであるNX Nastranにおいても、騒音・振動・ハーシュネスのシミュレーション時間が半減するという。