エスキュービズムは10月17日、HONの依頼により「丸善&ジュンク堂ネットストア」のリニューアルを実施し、ECサイト構築パッケージ「EC-Orange(ECオレンジ)」をベースに構築したO2Oシステムを運用開始したことを発表した。
発表では、今回のリニューアルによって、これまでにHONが抱えていた課題を解決すると同時にネットで情報を開示し、実店舗での購買に誘導するO2O(オンライン・ツー・オフライン)ビジネスの次世代モデルをEC市場に対して提示できたものと確信していると述べている。
リニューアルされた丸善&ジュンク堂ネットストアは、全国100店舗の在庫を統合管理してネットストア上に表示する。最寄り店舗の在庫を確認して、2クリックでほしい本の取り置きまで行えるため、完了メールが到着する1時間後には確実に商品を受け取ることができる。発表では"Amazonより早く確実に本が手に入る仕組み"ということばを使い、これによって外回りや帰宅途中に書店に立ち寄るビジネスマン層の支持が期待できるとしている。
また小売のみならず、外商にも対応し、BtoC/BtoBビジネスがひとつのシステム上で完結することでシステム運用の簡素化も実現。ジュンク堂台湾店のグローバルPOSレジにエスキュービズムの「EC-Orange POS」を搭載することで、2014年4月に予定されているWindows XPのサポート切れや、為替、言語といったEC国際化の障壁を解決しつつ、従来の基幹システム上での運用が可能となるとのことだ。
エスキュービズムでは、今回のケースをロールモデルとし、同様の課題を抱える小売店に対して今後も積極的に働きかけ、最適なソリューションを提供したいとしている。