ニールセンは、より正確なインターネット利用動向データを提供する目的で、11月1日から、インターネット視聴率データサービス「NetView」に新測定方式を導入することを発表した。
NetViewは、日本全体のPCによるインターネット利用動向を確認できるサービス。提供されるデータは同一条件で測定された視聴率情報であるため、自社サイトの利用状況や利用者属性を把握するだけでなく、競合サイトとの比較なども行える。
同社はこれまで、WebブラウザのHTTPトラフィックの追跡をもとにWebの利用状況を計測してきた。しかし、近年のWebブラウザおよびWebページデザインの進化や、動画コンテンツの普及により、従来の測定方式では高精度なデータを得ることが難しくなっているという。そのため、同社はWebブラウザのイベント情報を活用した新しい測定方式を導入することとなった。
また、ページの利用時間の集計方式についても、現在のコンテンツ事情に即した方式に変更するとしている。以前はシンプルなWebページがインターネットコンテンツの大半を占めていたが、現在は動画サイトやSNSなど、ひとつのページで長時間を費やすコンテンツが主流になっているため、従来の方式を改めるという。
新測定定義は11月1日収集データ分から適用される予定で、これにより過去のデータと比較する際に、測定定義の変更によるPV数や利用時間の変動が生じることになる。