日立製作所(以下、日立)は、多くの基幹系システムなどにおいて長年にわたり使用されているプログラミング言語であるCOBOLで構築された基幹系システムの業務データ(以下、基幹データ)を迅速かつ容易に活用するソリューションとして、「かんたんHadoopソリューション for COBOL基幹データ活用」を開発、10月17日から販売を開始すると発表した。
同ソリューションは、歴史的な実績があり、現在も広く使用され続けているCOBOLで構築された基幹系システムに蓄積されたデータを活用し、Hadoopをはじめとする最新のソフトウェア群で高速に分析するシステムを、迅速かつ容易に導入可能にする。これにより、販売実績や取引履歴といった基幹データの活用を容易に実現し、迅速な販売戦略の立案や、顧客分析に基づく商品提案、業務プロセスの改革などを可能にする。
具体的には、COBOLプログラムの開発・実行環境である「COBOL2002」、プログラムを並列、分散して実行することで、高速処理を実現する「uCosminexus Grid Processing Server」、データの分析処理を行うHadoop、COBOLプログラムとHadoopでデータを共有できるシステムを構築する「Hitachi Striping File System」、プログラム群(ジョブ)の実行を管理する「JP1/Automatic Job Management System 3」など、COBOLプログラムで生成、蓄積された基幹データの利活用に必要なソフトウェアを、高集積で並列分散処理システムの基盤に適した高集積なエントリーブレードサーバ「HA8000-bd/BD10」にプレインストールして、初期設定を行い提供する。
エントリーブレードサーバ「HA8000-bd/BD10」 |
また、COBOLプログラムで生成された基幹データを、Hadoopで分析可能なデータに抽出・加工するサンプルプログラムを標準添付するほか、簡単なパラメーターの指定で、顧客の関心が高いと想定される商品をレコメンド(推薦)するための情報を生成するなど、Hadoopに関する詳しい知識のない方でも容易にデータ分析を始められる機能を提供する機械学習ライブラリであるApache Mahoutの実行環境についても、初期設定などを行い提供する。
製品の価格は(サーバ/ソフトウェア/かんたんHadoop COBOL基幹データ活用導入サービス)1,196万2千20円から。保守サービスは、256万5千360円/年から。