Maxim Integratedは、高セキュリティを実現したスマートグリッド(スマートメーター)向けリファレンスプラットフォーム「Capistrano」を発表した。

同プラットフォームは、同社のメーター用SoC「Zeus」を使用し、高度な暗号、物理攻撃の検出、および体系的なライフサイクルセキュリティによってメーターの設計を保護することが可能。また、単にスマートメーターの保護のみではなく、スマートグリッド内のあらゆる分散ノードのセキュリティを保証することができるほか、高い汎用性を有しているため、アプリケーションプロセッサ、計測用マイクロコントローラ、計測用フロントエンド/DSP、およびセキュリティコプロセッサの4つの複雑なプロセッサを内蔵することによってスマートグリッドの設計を簡素化することが可能。

さらに、8000:1の電流範囲にわたり0.1%の高精度を実現しており、これらの高度な計測、強力なセキュリティツール、および効率的な処理の組み合わせにより、アプリケーション設計の要件の進化に対応することができ、スマートメーター、スマート照明、ソーラーインバータ、ビルオートメーション、子メーター、およびその他のスマートアプリケーションを含むさまざまなアプリケーションを簡単に開発することが可能になると同社では説明している。

なお、同プラットフォームおよびZeusのサンプルは、適当と判断された一部のカスタマにのみ提供を行っているという。

スマートグリッド(スマートメーター)向けリファレンスプラットフォーム「Capistrano」のイメージ