ザインエレクトロニクスは10月11日、車載、タブレット、産業用機器などで用いられる中小型液晶パネル向けに、表示制御用LSI(TCON:Timing Controller)、電源制御用LSI、およびLEDドライバからなるトータルソリューション事業を開始したことを発表した。
近年、携帯端末や車載端末などで用いられる中小型液晶の高解像度化が進んだ結果、そうした高解像度ならびに高速表示に対応するための表示制御用LSI、電源制御用LSI、LEDドライバなどを活用する必要が生じるようになってきた。
同社はこれまで、高速インタフェースLSI、表示制御用LSI、電源制御用LSI、LEDドライバなどの製品を提供してきたが、今回のトータルソリューション事業の開始に伴い、それらのノウハウを活用して、カスタマの液晶パネルの仕様に対応した最適なシステムソリューションとしての提案を行って行くこととなる。
また、同事業の開始に併せて、中小型液晶パネル向け電源制御用LSIとして「THV6511/THV6520/THV6530/THV6531/THV6540」の5製品を追加したと発表した。
TVH6511およびTHV6520は液晶パネルのソースドライバに最適な電圧を供給することが可能な製品で、THV6530およびTHV6531はソースドライバおよびゲートドライバに最適な電圧を供給し、液晶パネルの焼付けを防止する電圧反転動作に必要な最適な中間電圧(VCOM)を供給することを可能とするもの。そしてTHV6540はソースドライバおよびゲートドライバに最適な電圧を供給するとともにLEDドライバ機能を内蔵した製品となっており、同社では、これらの製品をラインアップに追加することにより、表示制御用LSIおよびLEDドライバ製品とともに、カスタマの仕様に対応した最適なソリューションの提供を進めて行きたいとしている。
なお、同事業は、車載、カーナビゲーション、アミュー ズメント、タブレットPC、ノートパソコン、プリンタ、複合機、産業機器(ATM、券売機、両替機など)をはじめとする広範なアプリケーション市場に向けて、ソリューションを提供していく予定としている。