ソフトバンクテレコムとソフトバンクモバイルは10月10日、国内外で事業を展開する企業向けに、車両・機械や設備などを遠隔で監視・制御する機器間通信(M2M)を総合的にサポートするサービス「ソフトバンク M2M ソリューション プログラム(SMSP)」を開始した。
SMSPは、M2Mに必要なセンサーネットワークの構築から、通信回線・機器調達、データ収集および利活用、機器ネットワークの保守管理やコールセンター業務まで、ワンストップでサポートするサービス。ユーザー企業がM2Mサービスを利用する際の膨大な工数と初期投資を抑え、保守運用などのランニングコストや手間を軽減できるとしている。
ソフトバンクモバイルおよびウィルコムの回線を利用して、各サービスレイヤーにおけるM2Mアライアンス・パートナーとのエコシステムを形成し、企業のM2Mシステムの構築および運用をトータルでサポートする。
さらに、世界約200の国や地域で利用できるグローバルでのモバイル回線およびセキュアな国際通信ネットワーク(IP-VPN)も提供する。
また、各種センサー機器から収集した大量の情報を活用するビッグデータ分析活用サービスを、クラウド型のプラットフォームサービスとしてオプション提供する。
SMSPの主なサービスは次の通り。
- M2Mセンサーネットワーク
センサー機器同士をつなぐエリアネットワーク構築のサポートのほか、通信モジュールやモデム機器の調達まで、ユーザーのM2Mシステムに最適な通信環境の提供。
- M2Mコネクティビティ
センサーネットワークとサーバをつなぐ回線について、モバイル回線およびIP-VPNによるセキュアなデータネットワークから最適な環境を提供する。またグローバルにおけるコネクティビティについては、国際ローミングサービスによって約200か国・地域に対応。
そのうち、約70か国・地域においては、現地のモバイルキャリアの通信サービスを使い、低廉な価格で回線サービスを提供するという。その場合、現地キャリアのデータセンターへ収容したデータを、ソフトバンクテレコムのセキュアなグローバルIP-VPNで日本国内のユーザーのサーバーへ接続・収容するなど、要望に応じてに対応。
- M2M SIMマネジメント
グローバルでのM2Mソリューションに必要な回線管理機能を提供する。ユーザー側から回線のサービス状態の確認のほか、サービスのアクティベーションや停止、通信履歴のレポート機能の提供。
- M2Mアプリケーションサービス(SaaS)
M2Mセンサーネットワークからの収集データを加工し「見える化」するためのアプリケーションやセンサー機器を制御するためのソフトウェア、レポート生成などをクラウド型アプリケーションサービスとして提供。
- ビッグデータM2Mクラウド(PaaS)
広範囲なM2Mセンサーネットワークを介して収集・蓄積されたビッグデータを、要望に応じてクラウド型プラットフォームで分析・解析しフィードバック。
- カスタマーサポート
通信機器のキッティングやデリバリー、ネットワークの保守・サポートサービスやBtoCのコールセンターの受託業務などを提供。保守・サポートは、24時間365日の対応や多言語対応のサービス体制を構築。