PC-BSD 9.2-RELEASE登場

PC-BSDの最新版となる「PC-BSD 9.2-RELEASE」が公開された。PC-BSDはFreeBSDベースのデスクトップ向けディストリビューション。ZFSをベースにシステムが構築されており、インストール時に使用するウィンドウ環境を選択できる。amd64版のDVDイメージおよびUSBメモリイメージが提供されている。

「PC-BSD 9.2-RELEASE」における主な注目ポイントは次のとおり。

• FreeBSD 9.2-RELEASEベース
• ルートパーティションを含めてスワップ領域以外はすべてZFSで構築
• インストーラにZFSのバックアップからシステムをリストアする機能を追加
• パッケージ管理システムとして新しくPNGNGに対応
• SCaleEngineのCDNサービスを活用したダウンロードサービスの提供
• 新しいバージョンのAppCafeの導入
• VIMAGE JailやIPを使用しないJailなどが構築できるようになった新しいWardenの導入
• PEFSベースのユーザホームディレクトリ以下暗号化機能の導入
• 起動時間の大幅な改善
• PC-BSDおよびTrueOSのソースコードをGitHub経由ですべて公開

PC-BSD 9.1-RELEASEを使用している場合、起動環境含めてZFS化することの利点を享受するためにバックアップを取った上でPC-BSD 9.2-RELEASEをインストールして使用することが推奨されている。ローリングリリースバージョンを使用している場合、システムアップデートマネージャ経由で自動的に9.2-RELEASEへのアップグレードが実施されるとされている。