インターネットイニシアティブ(IIJ)とIIJグループのR&DセンターであるIIJイノベーションインスティテュートは、経産省の平成25年度「産業技術実用化開発事業費補助金(ソフトウェア制御型クラウドシステム技術開発プロジェクト)」を受け、データセンターファシリティをソフトウェアで一体的に制御できるコンテナ型データセンターモジュール「co-IZmoSD(コイズモエスディー)」の開発を共同で開始すると発表した。
両社が共同開発するco-IZmoSDは、2013年4月に実証実験を開始した小型コンテナ型データセンターモジュール「co-IZmo(コイズモ)」をさらに改良し、データセンター内部の空調設備、電源設備などのファシリティをソフトウェアで制御できる環境を目指す。
クラウド基盤を収容するデータセンターとしてco-IZmoSDを利用することで、サーバ、ネットワーク、ファシリティを一体的に制御することが可能になるという。
そして、クラウドサービス基盤に要求されるリクエストに応じて、稼働するシステムの規模を動的に制御することで、エネルギー利用効率の向上と運用コストの低減を実現する。
さらに、ソフトウェアによる一体制御により、外部環境の変動に応じて仮想サーバの稼動地域を変更することが可能となり、太陽光発電など不安定な自然エネルギーの効率的な利用が見込めるという。
IIJは主にデータセンターモジュールの開発、IIJ-IIはソフトウェアの開発を担当する。