IDTは、システム設計技術者が直観的で柔軟なグラフィカル・ユーザー・インタフェース(GUI)を用いて高度なタイミング・デバイスを設定、プログラム、モニタできるようにするソフトウェア・プラットフォーム「Timing Commander」を発表した。
同プラットフォームは、Windowsベースのプラットフォームで、同社の各種製品および製品ファミリ向けの「パーソナリティ」と呼ばれるユーザーフレンドリな設定インタフェースを提供しており、数回のクリックだけで、包括的でインタラクティブなブロック図を表示することが可能で、これにより必要な入出力値などの設定を変更することが可能だ。また、自動的に計算を行い、ステータス・モニタをレポートし、レジスタ設定を準備することができるが、その際、データシートを参照する必要がないほか、USBを介して設定を自動的に同社の評価ボードに読み込み、回路で即座にそれを適用することが可能。また、最適なシステム・パフォーマンスを出せるようデバイスを設定・微調整した後は、工場出荷時設定に戻せるよう設定ファイルを保存することが可能だ。
また、ユーザーはTiming Commanderソフトウェアにより、デバイスのブロック図をズームイン・ズームアウトし、さまざまなブロック上をクリックして各機能の詳細の確認と主なパラメータの有効化を行うことが可能となるほか、入力欄にマウスポインタを乗せるとその欄の詳細情報が表示されるため、データシートを参照する必要がない。一方、分数による入力文法を採用しているため、無限小数による問題を回避できるほか、その他の機能として、設定後の入力欄の保護機能、レジスタ設定を必要に応じて個別または一括して直接確認・修正する機能による柔軟性の実現などがある。加えて、デバイス依存の先進機能としては、位相ノイズのプロット生成機能、回路図シンボルと終端回路の生成機能、消費電力の試算機能などもあるという。