伊藤忠テクノソリューションズ(以下、CTC)は10月9日、各IT機器のログ(動作記録)の活用に特化した、ログ解析ソリューションの提供を開始すると発表した。
本製品により、コンサルティングからシステムの構築、運用支援までをトータルで提供し、日々増加し続けるログの管理や分析業務を軽減。ISPやクラウドサービス事業者等、様々なネットワーク機器を保有する企業や、仮想化技術を使用して大量のサーバからWebサービスを提供している企業を中心に営業展開し、3年間で約30億円の売上を目指す。
CTCは、CTC総合検証センター「テクニカルソリューションセンター(TSC)」内に開設しているビッグデータに特化した検証施設「BPL:Big Data Processing Lab」を使用した検証や、ITインフラソリューションとシステム運用サービスの提供の実績に基づき、大量なログを解析するためのビッグデータソリューションの提供を開始。
BPLを使用した現状のシステムの検査や検証(PoC:Proof of Concept)から、ログ解析基盤の設計・構築、ログの収集と解析の支援、ログ解析基盤の運用支援までをトータルで提供する。
これにより企業は、ログ解析によって、システム障害の予兆を把握し、障害発生前に対策したり、システムへの侵入や改竄等のセキュリティ上の脅威を発見したりすることもでき、安定してシステムを運用できる。同社の検証では、並列処理によりログの解析速度が最大で200倍速く、BPLを使用した検証事例では、ログの収集・解析に関して最大で80%のコストを削減した実績もあるという。